日本語版 / 第四章

 
すべてのろうそくの灯がより輝きを増した。

天からは、すごい雨が地面を叩き付けていた。

空は暗かった。そして、稲光が教会を撃った。

「もう、いやー。」ケイティーが言った。「どこかしら。」

「あいたた。背中を打ったみたいだ。」ジョーが言った。

王様のタップにより、彼らは教会に現れたのだった。

みんなずぶ濡れだった。

「こちらへどうぞ。じゃないと、風邪引いちゃいますよ。」その男が言った。

「そういってくれてありがとう。」王様が言った。

彼らは彼の言葉に従った。

「ここで衣服を着替えてください。」その男は言った。

「それからご婦人たち?あなた方は専用のお部屋へどうぞ。こちらです。」その男が言った。

「どうもありがとう。」二人は言った。

「あ。おかあさん!」ケイティーが言った。

そう。彼女は母親だった。天上界の王女だった。

妖精の転生を経て、彼女はその地位に戻ったのだった。

「すっごい探して回ったんだから。見つけられなかったのよ。どこ行ってたの?」

二人は、同じトーンで言った。

ふたりは笑った。

そうだね。娘ってのは、母親に似るもんだもんね。

「私、雲のベッドで寝ていたの。変な夢見ちゃった。」ケイティーが言った。

「それで?」

「そして、蚊に恋に落ちたの。」

ケイティーが言った。

「蚊に?」

女王が言った。

「ジョーって名前の。」

ケイティーが言った。

「その蚊のことについてはわかんないけど、ジョーがどこにいるのかならわかるわよ。」

「本当?」ケイティーが言った。

「すぐに会いたい!どこにいるかな。」

「ドアのすぐ後ろよ。」女王が言った。

「嘘ばっかり。」

ケイティーが言った。

「ジョー?聞こえるかしら。」女王が言った。

「聞こえます。どなたかはわからないけど、一瞬待ってもらえませんか。ここで着替えをしているんです。」

「できればもう一瞬!」王様が言った。

「ダーリン、タップしてドレスを彼女に。」女王が言った。

「もうすぐ結婚するのよ、あなたは。地上では私にも特別な力があるのよ。」

彼女には、未来が予知できた。

ケイティーは白のドレスに着替えた。

女王もタップして、そのドレスをより白くした。

「大丈夫かな。」ケイティーが言った。すこし緊張していた。

「ええ。すごく素敵よ。」

女王が言った。

「ダーリン、準備はできた?」女王が言った。

「準備完了。」王様が言った。

「どうして燕尾服なんて着ているんだろう?」ジョーが言った。

「心配いらない。ここは教会の中だから。」王様が言った。

王様は、女王が心と未来を読めるのを知っていた。

そして彼女は夫に秘密のメッセージを送っていたのだった。

彼にもその未来がやってくるであろうということがわかった。

突然、ジョーのチャクラが開き始めた。

額のチャクラからではなく、すべてのチャクラからだった。

「うわぁ。さっきよりもすごく見えるよ。」王様が言った。

「あなたは私の・・・?」ジョーが言った。

「私がわからないのかな?」

王様が言った。

彼は指をタップして、自分の頭の上に王冠を載せた。

「ああ、王様!」

ジョーが言った。

「ここで結婚式を挙げるんだ。」王様が言った。

「あなたと誰かが?」ジョーが言った。

「違うよ。君と誰かさんだよ。」王様が言った。

「えっと。ちょっと待ってください。混乱してるんです。いずれにせよ、僕には相手がいますから。」ジョーが言った。

「知ってるよ。ケイティーだろ?」王様が言った。

「いったいどうしてそんな・・・。」ジョーが言った。

「パイプオルガン、スタート!」王様が言った。

音楽が始まった。

「もうじき雨が止めばいいのにね。」王様が言った。

「僕もそう思います。」ジョーが言った。

突然、雨がやんだ。

「わぁ。奇跡だ!見えるかい?太陽の光だよ!」

王様が言った。

「虹が見えるといいな。」王様が言った。

彼にはまだ、特別な力が認識できていないようだった。

雲の切れ間から、ひとすじの虹が現れた。

「緊張するなぁ。」

ジョーが言った。

最後に緊張したのはといえば・・・

「あれ?これは一回目?子供が二人いるんだぞ。」

ジョーが言った。

「心配いらないよ、ジョー。」王様が言った。「結婚はいいもんだよ。」


つづく。
 
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